THE 100-YEAR-OLD MAN WHO CLIMBED OUT THE WINDOW and Disappeared
文学、というよりも当面は読んだ本の記録の掘り起こしとなる気がしています。(instagramより)
THE 100-YEAR-OLD MAN WHO CLIMBED OUT THE WINDOW and Disappeared
JONAS JONASSON
日本語訳書の題名は「窓から逃げた100歳老人」、映画化もされているようで(観ていません)そちらの邦題は「100歳の華麗なる冒険」となっているようです。
100歳のおじいちゃんが窓から逃げたとか意味が分からない!!と思ってついつい手に取った作品です。 上のインスタ記事にも書いておりますが、もとはスウェーデン語で書かれた作品のため、英語で読むのはすでに翻訳済みのものということになります。スウェーデン語は残念ながらわからないので、泣く泣く英語翻訳書を読みました。(できれば原文で読みたいです)
英語に翻訳されておりますが、固有名詞はおのずと元のスウェーデン語のままとなりますので、若干その点が掴み辛いという点はありますが、致し方ありません。
さて、この100歳のおじいちゃん、超人的、と申しますか、何かと人間離れしていらっしゃっておもしろい。人間離れし過ぎて、比較的現実的な私はたまに「え、それはないでしょ」と冷たくつっこみながら読んでおりました。
何よりも興味深いと思ったのは、このおじいちゃんが100年という歳月を生きているために実に様々な歴史的人物や出来事に出逢っているという点です。
もちろん、ただ100年生きただけでは歴史的な人物や出来事に遭遇しないのですが、運が良いのともって生まれた才を存分に発揮して、100年という歳月をただならぬ100年にしてしまっているおじいちゃん。
日本人が読んでいて非常に親しみのある…というと語弊があるかもしれないのですが、日本人であれば知っているであろう出来事などにも関与している、という設定で描かれていて、興味深いといいますか、入り込みやすかったと思います。
このおじいちゃんのような才能や人望があったらなーと思いながら読み進めつつ、自分も何か、ほかの誰かより優れたものに自分で気づいて伸ばしていきたいと思いました。
それが例え、どんなに些細な物事でも。
歴史上の人物とお近づきになろうなんて、壮大すぎるとは思いつつ、世の中3人の人を介すと目的の人にたどり着けるとか言いますし。
このおじいちゃんも決して有名な人とお近づきになろうだとか、名を挙げてやろうとしているわけではないんですよね。そこが読んでいてもやもやしない点なのだとも思います。
人間、自分にできることをベストなタイミングで発揮すると、もしかして何か壮大な出来事のすぐ後ろにいるかもしれない。
たまにハラハラドキドキ、とんとん拍子でお話が進み、さらっと終わる、そんなお話です。
THE 100-YEAR-OLD MAN WHO CLIMBED OUT THE WINDOW and Disappeared
JONAS JONASSON
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